くずの魚

感想 日記 夢 文章

ホレンテ島等

気がつけば一ヶ月ほどもブログを書いていなかった

 

もう長いこと何もしていないという感覚があり、おそらくここ一ヶ月も何もしていない
ただ、種々のコンテンツへの感想を長らく書いていなかったため今回はそれを書いていく 触れたのが古いものについてはメモを見返したり思い出したりしながら書くことになるが 別に近況をまとめるために始めたブログでもないので何でもいいだろうと思う

ネタバレ等がありますのでご注意ください

 

 

キノの旅

小説でも新アニメのことでもなく、旧アニメのこと これは人と見た

内容自体について思うことはあまり多くなかった 若年層がメインターゲットであるところのライトノベルで大人になることや特定の国家に属さずさすらうことを書き続けるのは素直に良いなと思ったこと、あとはキノが旅をし続けているのがすごくうらやましいと思ったことぐらいだ すでに小説を読んでいたため改めて印象づけられるようなことがなかったせいかもしれない

ただ画面の雰囲気はずっと良かった 人がほとんどいないドデカい空間みたいなものが結局すきなのだと思う オタクだから

 

平家物語

アニメのこと 現在放送中だが、FODの先行配信で見た これも人と見た

びわという平家物語を見届けて物語る役回りのキャラがいて、こういう物語や夢、虚構についての物語におれはすごく弱い

物語は終わったときにもちろん終わるが、最後の最後でもびわが「祇園精舎の鐘の声……」と平家物語の冒頭とともに過去への祈りと未来への望みを歌い続けていて、それが良かった ここにおける未来、終わりの先というのはどこまでいっても予感に過ぎないが、それでもいつかと歌い続けることをびわはやっていて、それしかできないしそれでいいのだと思う あと、未来を(そして途中からは過去も)見ることができたびわ平家物語とともに確かに生きてきたことも忘れてはならない

このあたりの要素のかみ合いによってかなり綺麗なものが提示されていた気がするのだが、具体的な論拠を忘れてしまったのでもうあまり書くことがない

 

・ホレンテ島の魔法使い

きららMAXで連載していた漫画 これは本当に良かった

これもまた前述したような虚構や夢についてをやっていた物語で、もしこういうものに興味があったらかなり読んでほしい これからめちゃくちゃネタバレをします

ホレンテ島には観光産業のために利用されている偽物の魔法(おまじないといった類いの実際の力を持たないつくりものの魔法)と本物の魔法(科学技術と同様に実際の力を持っているもの)があり、物語の後半で本物の魔法すら観光産業に利用されていたことが明らかになることで、偽物の魔法も科学技術と同様に人を助けていることの提示がなされる この、夢や願いといったつくりものの魔法が、夢が夢であるままに人の生活に根ざし人を助けていることを描ききっているのが本当にすごすぎる 魔法というモチーフの扱いがここまで上手い作品を見たことがない 本当に人々が「魔法を使って生きてる」のだ

さらに、人の夢や願いといったものの構造の描き方も抜群に上手い
エストイ・エナモラダ・ダ・デティというおまじないがある これは島を訪れた者にかけられる魔法使いになるためのおまじない「貴方に心を奪われた」という意味を持つ そして、ホレンテ島において人の心を奪うことはそのまま相手の魔法を奪うことを意味する

これがすごすぎる

この一連の表現・設定にはかなりの含みがあって、例えばそれは夢を知り夢が夢でなくなってしまった魔法使いがまた新たな魔法使いを求めることで未知や他者への願いがいつまでもあり続けることであるし、夢への眼差しをまなざすような夢見のあり様や連鎖の形であったりする そして何より本物の魔法を使える魔法使いが新たな夢を願いつくりものの魔法であるおまじないを唱えるというのがマジで良い こんなに美しいことってあるか?

他にも、魔法使いに空を飛ばせてもらったり互いに夢を見たあむとこっこが見つめあっていたりといった細かいシーンのメタファーも良いし、四ページくらいぶち抜きで手書きの文字で歌を歌い続けていてとにかく楽しかったりと、本当にいいところづくしです

夢を見る者たちを描いた、素晴らしい作品でした 大傑作です

 

ホレンテ島の魔法使い2巻は3/25発売! 買え!!!

 

プリンセス・プリンシパル

まずまず面白かった 途中よくわからない話があったり最終話がやけくそ気味だったりしたが、作品のテーマが結構好き

5話の剣戟が個人的に気に入っていて、作画とかではなくキャラの動きみたいなものの説得力?がかなりあると感じた いくつになってもチャンバラで心が躍ってしまう
あとtitteringlyという劇伴が何か、ノベルゲーの日常パートの雰囲気良いBGMっぽくて好きです

 

・シメジシミュレーション(3巻)

これまであまりこの作品の空気感になじめていなかったが、ようやくなじめてきて心地よいなと思うようになった
物語も大きく動き、これからが楽しみという感じです
ドレスを着たしじまがすごく可愛かった

 

 

 

 

もっと沢山見たりやったりした作品はありますが、疲れてしまったのでこのへんで

 

 

それでは